ゲーム感想文感想文:ARMORED CORE VI 面白さに繋がらない難しさ、という感想について

kakaku01.hatenablog.com

これ。

私の認識と異なることが書いてあり腹が煮えたので記事にまとめて溜飲を下げる。
また、この記事の目的はただ書いて自分の溜飲を下げることにあるので、これを読んでどのような感情を抱いたとしても責任は取れない。

 

では本文。元記事を引用してそれに突っ込む形で述べる。
また、先に私がこれをどう思っているか簡単に述べると、この記事の褒められるポイントは一周クリアしたことと記事にしたことの2点のみだと考えている。

 

アーマード・コアは2からⅤまでそこそこ長く付き合ってきたシリーズなので思い入れはあり

後で察されることだが、思い入れだけが残っており具体的な記憶は無くなっていると思われる。

ハンドラー・ウォルターが(中略)とでも言ってくれれば勝てるような相手に初狩り行為を受けているだけ

合格点が取れるまでチュートリアルを受け直しているだけ。車の免許でもまともに運転を覚えるまで教習所以外で運転することはない。また、まともに機体を動かせるようになれば(周回者でなくとも)ブレミサだけでも突破できる。チュートリアル表示時は画面が一時停止するため、読んでないというのは通用しない。攻略できないときは道中にヒントがあるというのは義務教育の定期試験でも学べる。

言われればわかることを教えられてないがゆえに無駄に苦労することになる。

言われてるし、さわれば分かる。ターゲットアシストの仕様は疑問に思えばいくらでも調べられる。AB中のQBについても思い込みと実際の動作が違うことは見れば分かる。スティックを前に倒せば移動するのに気づかない人は実際いるが、そのレベルの介護を要求している。

これでブレードは無理なんだなと誤った学習をすると更に負ける

誤っているから当然。ペーパーテストの目的は誤りを正すことで、このシリーズ作品ではミッションがテストに相当する。

追記:チュートリアルに表示される動画中でヘリを斬ってるのでちゃんと見てればまず大丈夫。

いわゆる「死にゲー」の文脈を持っていない

アーマードコアは勝てるまで試行錯誤する「アセンゲー」であるが、類似の「死にゲー」との混同が見られる。死にゲーやってたら違いが分かるはずだが。

敗因分析がやりづらい

やりづらいのではなく足りていないだけ。足のつくプールだと勝手に思ってたら実際はもっと深かったという話。

このゲームは(中略)ブリーフィングをして準備してから作戦行動を開始するゲームで、本来トライ&エラーは善後策だということ

事実と全く異なる。そもそもARMORED COREシリーズはミッション中の思わぬ作戦変更は日常茶飯事のゲームということで名が通ってすらいる。有名な「騙して悪いが」、追加ミッション、敵ACのおかわり等々、挙げればきりがない。また、新作インタビュー等をちゃんと読んでいれば分かる通りFROMSOFTWARE自身もトライ&エラーを推奨しているし、ARMORED COREシリーズの特色であると認識している。過去作をやっていれば「ブリーフィングで100%ミッションの情報が把握できる」という思い込みはしないはずであるが、そこそこ長く付き合ってきたとのこと。

ボクのつくった最強のACで気持ち良くなるゲーム

ではない。するとしても一周目の道中ではない。シリーズを通してパーツが揃うのは攻略完了時という前提も無視して自説を述べている。

根本からアセンブルを妥協させるような強ボスは1つか2つ程度でいい

アセンブルではなく自分の腕前と本作のやり応えを妥協している。

ナインボール・セラフやジナイーダは最後に待ち受けてるから何度もトライする気になったんだろ

これは個人の感想。昨今VTuberによるシリーズ過去作プレイが賑わっているが、こういう言説を見かけた覚えがない(こっちは私の私見)。

序盤から何度も出してくんな

私の主観で恐縮だが、序盤において専用アセンを組むことを考えるレベルの難敵はバルデウスのみだったので共感できない。

こんなのあるならAC乗りの傭兵とかいらねえじゃん

LC機体を使えるのは惑星封鎖機構だけ。企業や解放戦線はAC乗りの傭兵をトップ戦力として運用している。そもそもLC機体ってパーツの換装とか考えてなさそうだし、武器すら固定っぽいし、シリーズユーザーからすればカッコいいなとは思えども乗ってみたいとは思わないかな、まあここは個人差はあるかな。でも元記事の視点的にはACプレイヤーというよりもただのロボットオタクであるところが強く出ているように見える。

ACより強い有人人型ロボがわらわら出てきて自らの存在意義を失う

ACに乗ってクリアできている事実と反している。自己矛盾。また、大ボスを除けばどれもこれも連戦であしらえるレベル。

アーマード・コアはこんな難しいゲームじゃないし

本作が今の最新のアーマード・コアであることは疑いようのない事実であるし、概ね喜びでもって迎え入れられている。

クリアできない理由の50%ぐらいはゲーム側の説明不足のせい

提示された要素だけでクリアできていることを、自分で証明している事実と反している。

 

 

私にできる突っ込みポイントはこれで全部だと思う。

さて、こういう感想記事が出来上がった背景を考えてみたい。

記事主は、10年の間に過去作を遊び潰して、難易度に対する認識が、自身の熟練度が高い状態のままアップデートをされていないんだと思う。過去作をクリアして対戦もやってたと仮定して、そういう人には「ACのミッションは自分ならクリアできて当然」という思い込みがあるから、現実との乖離に耐えられない。

ポケモンで例えることにトライしてみよう。クリア後Lv100でジムリーダー達を何度も倒していたプレイヤーが、新作ではLv5の1匹で1つ目のジムに突撃し、クリアできないと言っている状態である。ポケモンではLvと相性が可視化されているからこのようなことはほぼ起きないが、アクションゲームである本作では絶対的な腕前の指標がない(レートのある格ゲー等は別のジャンル)ため、このような思い込みは生じ得るだろう。長年の記憶の風化・劣化に伴う個人の先入観の発生はどうしようもない。

 

色々書いたが、記事主が全部クリアしたことだけは本当にえらい。ここから遊び続けるか離れるかは勿論個人の自由だ。というか、積みゲーにしても買わなくてもそれは個人の権利の範疇なのでそこには文句はない。

では能書きを長々と垂れた私の方のプレイ状況はといえば、一晩寝たら詰まっていたエンフォーサーが倒せたところ。ここまで理不尽だと感じた部分は現状全くない。フロムへのお世辞とかごまかしとかではなく、本当に全くない。だってそうデザインされているということが明確に感じられるから。自分のペースで攻略を進めようと思う。

 

この記事を書いてみて溜飲はそこそこ下がったが、プレイ時間を削ったことだけは後悔している。